夢の話

こんな夢を見た

 

 

 

*****

 

ここはピーコック女学校

由緒ある女学校で、レディとしての品格を磨きながら女性でも充分な学を身につける場所。

「孔雀(ピーコック)は、長くて美しい羽を持っています。オスはその尾羽を咥えて並べ、メスは1番長くて美しい羽の持ち主を選んで番は成立するのです」

(へぇ…そうなんだ…)

「メスは生涯の伴侶を選ぶため、念入りにかつ慎重に相手を選びます。あなた達も、卒業のダンスパーティー時にはミケ学園のオス達とペアになり、後に求婚を受け、契りを交わすこととなります。その為にも女を磨き、男共に相応しい乙女となるのです」

ピンコット先生はとても綺麗な先生だ。いつも綺麗な服を着て、スラリと長いパンツに高いヒールがとても似合い、強かでとても魅力的。

「女として磨く努力の見られない者は、残念ながらこの学園から出てもらう」

そんな先生だから説得力も強く、

「(((だからマリアやロイシー最近見かけなかったんだ…)))」

周囲のざわめきの中にそんな声が混じる。

そうして授業は終わり、先生の話を思い返しながらレッスン場を出ようとした時、

「キャッ」

ドアの付近で誰かとぶつかった。

「おや、すまないね、大丈夫かい?」

「え、えぇ、大…丈夫…です…」

肉付きが良く、形のいい髭を蓄えたスコルツォ先生は、考え事をして前をよく見ていなかった私に叱ることはなかったけれど、

(とりあえずそのお尻をさわる手を離してくれないかな…)

「スコルツォ先生。いかがされたのですか?」

「ピンコット先生…!」

よかった、先生が来てくれた…!

「いえね、今度のアレの話でね…」

そう二人で話しが始まると、スコルツォ先生の手が離れたけれど、立ち位置のせいで横を通り抜けられない…

「…分かりました。では今晩…。…そうだ、メアリアン」

「へ、わ、私?」

「今晩、君に少しレッスンをしたい。9時頃、ここへ。どう?」

「わ、分かりました…」

スコルツォ先生が、なぜだかいやらしい目で私を見ながらピンコット先生にお辞儀をして部屋を出た。

(レッスンてなんだろう…私そんなに授業出来てなかったのかなぁ…それに、なんだか嫌な予感がする…)

「さて、ピンコット先生、今夜の子ですが…」

 

 

*****

コンコン

「失礼します」

ノックの後、間もなく扉が開いた

「待っていたよ」

ピンコット先生は真っ黒なお洋服を着て私を出迎えてくれた。いつもはそんな色、先生は着ないのに…白とか金とかが良く似合う先生なのに…

その時はそう思った。

部屋の中に立ち込めるえも言われない臭い匂いと、その光景を目の当たりにするまでは

「──ヒッッッ!!!」

スコルツォ先生……??

スコルツォ先生は、月の光に照らされながら真っ赤な池の中で体を横たえ、お腹の上に首を抱えていた

「この男はね、私の生徒をこれまで何度も食い物にしたんだよ。私の秘密をチラつかせながら、ね。それまではブタを差し出していたけど…」

(ブタ…?も、もしかして…マリアやロイシーが…?)

先生のヒールの音が近づいたと思ったら私の肩に両手を添えて話を続けた

「君に不貞を働く不届き者はどうしても許せなくてね。正しい裁きを受けてもらっているんだ」

どうして…

「きみはトクベツだからだよ」

思わず声に出ていたみたい

先生は笑顔を見せ、スコルツォ先生の元へ歩いていった

先生はどこからか持ってきたのか、大きな木の箱の蓋を開いた

ちょうど、スコルツォ先生がすっかり入るくらいの大きさの…

「この事は他の人に言ってはいけないよ。君がこうなりたいのなら別だけど」

「しかし面白いだろう?人間というものはこうも簡単に死ぬ」サクッ(首を引っ掛ける音)

「しかしこの男は中身も酷かったが体も酷いね。重くて汚らしくてどうにもいかない」ドッ(体を箱に押しこめる音)

「さて、これを閉めて」

「えっ…?」

見ると、その箱の閉め戸には無数の針が生えていて、このまま閉めるとスコルツォ先生に刺さってしまう…

「この汚らしい男の体に針の制裁をくれてやりな」

なぜ…先生は私にそんなことを…

手を引かれ、扉に手を添えられる

「大丈夫…私がいる」

そうして思い切り木の扉を閉めた

 

****

衝撃的すぎて、震えも涙も止まらなくて、隣の部屋の声が筒抜けの自室には戻れず、私は裏庭の隅で泣いていた

「そこで泣いてるのは誰?」

男の子の、声…?

「ええと、あなたは?」

「僕はエルマー。…ええと、猫のエルマーだよ」

「猫??猫が人の言葉を喋るの?」

「うん、今はそういうことにしておいて」

「不思議な猫ちゃんね」

なんだか不思議の国のアリスになった気分

思わず笑みがこぼれた

「良かった。」

「?」

「なんでもないよ。」「僕はね、いまミケ学園で飼われてるんだ。よく叱られて追いやられて、挙句の果てにはご飯も不味い」

「まぁそれは大変ね」

彼は真剣に悩んでるんだろうけど、先程までの現実とのギャップにどうにもおかしくて、笑いながら涙がほろりと出てきた

「ねぇ、来週もまたお話しない?」

「喜んで。また来週この時間に」

 

そうして私達はたわいもない話を少しの間だけ交わすということを繰り返していった。

彼はミケ学園にいて、勉強がとても大変で人間の授業に必死でついて行ってるらしい。マナーの授業もあるらしく、私たちのレッスンみたいなのがそちらにもあるのだな、と初めて知った。それから、少しずつご飯が美味しいものになっていったことや、周りの待遇が少しづつ良くなってきていること、色々な話を聞かせてくれた。

今夜もいつもの場所に座って声をかけようとした時、

「そこで何をしている?」

「ピ、ピンコット先生…」

先生に見つかってしまった………

「毎週この時間になるとお前はいつもそこにいるな?何をしている?」

「えぇっと……マリア様に祈りを捧げておりました」

「ここで?」

「毎週木曜日のこの時間になると、どうしても先生とのあのことを思い出してしまって、涙が出て眠れなくなるんです…隣の部屋に聞こえてしまうと思って…だからここで祈りを」

最もらしい嘘をつく。でも満更嘘でもない。

彼がいなければ、私はそうなっていたのだから…

「そうか…今夜は冷え込んでる。気が済んだら部屋へ戻りなさい」

先生は踵を返して歩を進めるが、どうにも先生に見られてるような気がしたのでそのまま部屋へと戻った

ごめんね、私の猫ちゃん…

 

****

 

「卒業の時のダンスパーティーでさ、僕らは君らのうちの誰かをパートナーに選んで踊るらしい」

「そうね」

「そこで、だ。…僕は君を選んでもいい?」

「えっ、」(もう?)

「ダメ?」

「だって…私より可愛い人はたくさんいるのよ?あなただって、その時には他の人を選びたくなるかもしれないじゃない」

「僕は君をそこから助けたいんだ」

(もしかして、先週のあの先生とのやり取り、聞こえていた…?)

「ケホ、ン"ッン"ンッ」

「だ、大丈夫?」

「ゲホ…ゔん、風邪じゃないんだけど、ちょっと喉の調子がね。カッコがつかなくてごめん」

「ううん、お大事にね。それから、、、」

「それから?」

「きっと一緒に踊りましょうね」

「うん、必ず」

*****

 

「エルマー?私の猫ちゃん?」

「や"ぁ、キティ…」

「どうしたのその声…ガラガラじゃない…」

「よく分からない。元気なんだけど、声だけが変なんだ。」

「あまり、喋らない方がいいんじゃない?」

「そうだね…2週間様子を見てみるよ」

「じゃあ、次に会えるのは3週間後ね」

「ごめんね」

「ううん、あなたが元気になるのが1番だから」

「声以外は元気だよ?」

「うん。でも、声が苦しそう」

「聞き苦しくてごめんね」

「気にしないで」

 

*****

3週間後の彼もまた声はガラガラだった

「まだ治らないの?」

「先輩に聞いてみたんだけどさ、どうやら皆一度はなるらしいよ。男の通過儀礼ってさ」

「そうなの?」

「うん」

「無理はしないでね?」

「無理なんてしてないよ。僕は君の声が聞きたいから」

「なら良かった。私もあなたの声を聞きたいから嬉しい」

「こんな声でも?」

「どんな声でも。貴方なら」

「ありがとう。君は本当に綺麗だね」

「会ってもないのに?」

「心が、綺麗」

「そうかしら…」

ふと、あの扉に手をかけた情景が脳裏によぎる

(綺麗なんてこと、ないのに…)

「まぁ、そんなことは良くて、もう少しで僕は3回生になるんだけど、クラスがひとつ上がることが決まったんだ!」

「そうなの!?おめでとう!」

「君が応援してくれてたからね、僕すごく頑張れた。ありがとう」

「頑張ったのはあなたよ?」

「うん、でも君がいなかったら僕は今でも叱られて追いやられて不味い飯を食べてたと思うよ」

「それは大変」

「ほんとに。君にこれを伝えたくてさ。」

「いい知らせをありがとう」

「うん。じゃあまた来週」

「また」

 

******

「あなた、声がまだ…大丈夫?」

「僕は至って元気だよ。ちょっと声が枯れてるくらいで。きっと、いいオスになってるんじゃないかな?」

「猫だものね」

「そういうこと」

「やっぱりちょっとどういうことか分からないわ」

思わず笑ってしまった

「僕ね、背も伸びたんだよ」

「あら凄い」

「1フィートも伸びた!」

「それは伸びすぎじゃない?!」

おかしすぎて吹き出してしまった

「1フィートはちょっと言いすぎたかな、でも去年に比べると7インチは伸びたんだよ」

「すごい!とても大きなオス猫ね」

「みんなビックリして僕のこと振り向くよ!」

「それはそうね」

想像するだけでおかしくって笑ってしまう

「君にも振り向いて欲しいな」

「どうかしら?」

「まぁ、そうなれるように頑張るよ」

 

*****

卒業式後のダンスパーティー当日

私はずっとソワソワしていた

エルマーは本当にここに現れるのか、

それとも本当に猫なのか…

会場のホールに次々とふたつの学園の生徒が入ってくる

私は彼の顔も姿も見たことがないのに、見つけることが出来るのかしら…

ドレスの色はお互いに示し合わせてきたけれど、同じ色の服を着ている人なんて沢山いすぎて…

「そこのお嬢さん、私と1曲踊っていただけませんか?」

「えっと、申し訳ございませんが、待ってる方がおりますので…」

「そこの麗しいお嬢さん、」「すみません、」

幾度声をかけられども、彼じゃない

探しても探しても分からない…

もしかして…本当に…

心が苦しくなる。目と鼻の奥がツンとしてくる。約束、したのに…

「エルマー…」

「……キティ…?」

そう私を呼ぶ人は、白く上品なタキシードを着て、手足がすらっと長く、綺麗な金の髪と翡翠の瞳を持つ、見たこともないような美青年だった。

「君がキティ?会えてよかった!一時は会えないかと思って焦ったよ」

まだ少し声が枯れてるけれど、少しハスキーになってきている、いつもの彼の声…

私の猫ちゃんが、こんな笑顔の美しい人だったの??

顔が一気に熱くなって、恥ずかしさのあまり会場を飛び出した

「待って、キティ…!!」

夜風のあたるテラスに出たところで、エルマーに手を掴まれた

「キティ…どうしたの?」

「だって、私聞いてない!」

「えっ、な、何を…」

「あなたがそんな素敵な殿方だったなんて聞いてない…!!」

「………そんなにいい雄猫になれてる?」

「それ以上よ!馬鹿ぁ!」

もっと素敵なドレスにしたら良かった

髪型も、化粧も、もっと可愛くしてきたら良かった

もうどうしたらいいのか分からない

涙が込み上げてくる

彼が、私と釣り合う訳なんか…

そう思った時、エルマーが後ろから優しく私を抱きしめた

「…でも、キティもすごく綺麗で素敵じゃないか。何人もの男の人に声かけられてたくらい。」

「グス…見てたの?」

「すっごい綺麗で素敵な人がいるなーって。まさかキティとは思わなかった。僕の名前呼ばれるまでは」

「もっと早くに呼んでいたら良かった」

「そうだね、でももう見つけた」

「うん」

「僕はレナード・マーティ。レナードが学年に2人もいるからさ、僕は頭文字でエル・マーティでエルマーって呼ばれてたわけ。でもエルマーでもいいよ」

「わ、私は、メアリー・アンカーソン」

「メアリー」

彼に名前を呼ばれて彼に向き直る

真剣な瞳が揺れる

「僕と、踊ってくれますか?」

「…私で、良ければ…」

「君がいいんだよ」

 

 

という夢を見たのさ

 

(文章の都合上、語り手は主に「私」となってますが、いろなき的には映画を見ている第三者的な夢でした)

先生の生首と体を木造アイアン・メイデンに入れる時の映像がすごくファンシーで可愛くて好きだった。首をフックにかける時、一瞬目を開くのが細かくてすごく好きだった(流石私の夢、趣味がよく分かってる…)

しかし映像で見てたのを全部文章にするのめんどくさいな…(:3_ヽ)_

あと、冒頭の孔雀のくだり、絶対違うだろって目が覚めた今では思うけど、夢の中では「そうなんだー!」としか思ってなかった。他にもツッコミどころが満載である…。

エルマーが変声期の会えない間(本当に声が掠れて出なかった時もあった)にも何度か木造メイデンを先生にやらされてたり、「これはここに置いておくから、決して使ってはいけないよ」とかいうフラグビンビンなセリフを吐く先生のシーンあったりとか、(そこら辺で目が覚めたんだけど)いろいろあったけど

末永く幸せにな!!!

■年賀状企画

こちらではお久しぶりですいろなきです( ◜▿◝ )

ブログが夏と冬の更新のみになっている気がします…( ◜௰◝ )あれれ〜…

 

なにはともあれ今年もやります٩( 'ω' )و年賀状企画!

貰ってくれる方はフォームメールに必要事項記入をお願いします〜!

http://m-pe.tv/u/m/formmail/?uid=amatoudamashii&id=3


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ねずみ年は音子(おとね)くん(黒鼠)と子音(しおん)くん(白鼠)です(っ^ω^c)

12年振りに描きました

音兄が思うように書けなくてめちゃくちゃ時間かかりました…⎛›´ᾥ`‹ ⎞ォゥン…イケメンとは…

12年前の自分との挑戦で頑張りました₍₍ (ง ˘ω˘)ว ⁾⁾‬

 

この子達にもそれぞれお話があるんですけどね、

少しですが知りたい方はどうぞ

 

 

 

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残暑御見舞い申し上げます

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ブログを更新するのが非常にお久しぶりのいろなきです
(もはや見てくれている人がどれくらいいるかも分からないくらいである件)

しかも更新する度内容がほぼハガキ企画の為という…( ˘ω˘ )(Twitterがホームになってきてる…)
ということで、今回も例外なく残暑お見舞い企画をやりまーす!(パフパフ〜)
内容は例年通り、
リア充友人に残暑見舞い送るから、欲しい方にはついでに送るよという企画
もうかれこれ何回目ですかね…( ˘ω˘ )丑年の時にやりだしたような気が…ウワッ…
ということで、欲しい方は下記のURLから必要事項を書いていってくださーい

http://m-pe.tv/u/m/formmail/?uid=amatoudamashii&id=2

・HNは別に書かなくてもいいですが、名前と住所と郵便番号だけはお間違えの無いようご入力ください。

・封筒に入れての郵送を御希望の方はフリー記入欄にその旨を記述してください

・送っていただいた住所はハガキ投函後に全件削除をし、バックアップや履歴等も残らない仕様となっております。
1週間ないし10日以上届かなかった方はその旨をお知らせください。再度メールフォームから宛先を教えていただいてから再郵送致します。
TwitterのDMだと住所名前などの個人情報が履歴に残りかねないので、メールフォームという手段をとっています。面倒かと思いますがご理解の程よろしくお願い致します。)

はい!そんな感じで!!( `・ω・´ )